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デッサン講習会2021終了しました

2021-11-09
カテゴリ:ブログ,講習会
こんにちは。教員の佐藤です。
今年度で2回目の開催となるデッサン講習会。その最後となる3期が10月30日(土)に終了いたしました。3期の様子をお伝えいたします。

3期は『石膏像クロッキー』『卓上デッサン』『静物デッサン』をおこないました。

『石膏像クロッキー』は単にクロッキー(短い時間の中で形をとる描法)とおこなうだけでなく、形の修正を目的として1回目に描いて、2回目は1回目の修正をするといった内容で行いました。デッサンの制作でも形の修正、特に消しゴムでまっさらに消さずに描かれている上から修正していく工程を実感してほしいと思い、カラーペンで制作をしてもらいました。
生徒たちは課題の意図をしっかりと理解してくれて取り組んでいました。何より木炭紙大の大きい画面にやり直しのきかないペンで思いっきり制作できていたことに感心しました。

『卓上デッサン』は高校受験や大学受験でも出題されるところがあります。
構成、形態把握、描写力など基本的な力を見やすい反面、苦手とするところもはっきりと出てくる課題なので実力が分かりやすいと感じます。
皆さん積極的に取り組んでいました。画面にモチーフを描き切ろうというタッチがしっかりと入りとても良い作品になっていました。
『静物デッサン』は今までの集大成として、制作上のポイントはおさらいとして説明を行いました。また、「絵になる構図を見つける」ということをテーマにして生徒たちに考えてもらいながら制作をしてもらいました。
デッサン講習会3期は多くのお申し込みを頂き、満席とさせていただきました。
大勢の中での制作は我々の指導だけでなく、お互いに影響し合う部分も大きかったと思います。参加してくれていた在校生も受講生と交流している場面もあり刺激になったのではないでしょうか。

デッサン講習会2021にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

デッサン講習会2期終了しました!

2021-08-03
カテゴリ:ブログ,講習会
今年度は3期に分けて開催しているデッサン講習会。本日2期が終了しました。

2期の課題は卓上デッサンと石膏像デッサンでした。
卓上デッサンではモチーフの組み合わせ方や画面を広く使う事を伝えるとともに、ビンの形を取る際の軸や楕円の捉え方についてレクチャーを行いました。
石膏像デッサンは2日間通しの課題です。
イーゼルで描くときの注意点や制作の中で大切にしてほしいことなど伝えました。
制作しながら形の計り方や大きい明暗差、量感の話をしました。

3時間の講習会、長そうに思えますが実際に制作をしてみるとあっという間だと思います。
毎回、受講生の皆さんが熱心に制作している様子が伺えて感心しています。
石膏像デッサンの2日目、開始時刻にはほとんどの生徒が制作を開始しているのを見て感動しました。講習会全体を通して、少しでも描く事の助力になれていれば幸いです。

次回は9月11日(土)3期の初回になります。課題は『石膏像クロッキー』短時間で形を捉えることにチャレンジです!

デッサン講習会詳細はこちら

デッサン講習会2021開催中!

2021-07-08
カテゴリ:ブログ,講習会
こんにちは!
教員の佐藤です。

今年も中学3年生と高校生を対象にしたデッサン講習会を開講しております。
今年は3期に分けて行っています。先月に1期が終了しました。
各期ともに3回ずつ行います。1期は『単体モチーフデッサン』、『卓上モチーフデッサン』、『静物デッサン』を行いました。一つのモチーフの見方や描くときのポイントから、モチーフ同士の組み合わせの方法や構図の意識と、回を重ねるごとに受講生がステップアップできるようにプログラムを組みました。
1期の受講生たちはみな熱心に制作している印象でした。会場の多目的ホールに鉛筆のタッチを重ねる音が静かに響いていましたよ。
デッサン講習会1回目『単体モチーフデッサン』はかぶのデッサンでした。
2回目の制作風景。本校の在学生も数名参加しています。
教員のアドバイス風景
3回目『静物デッサン』の講評風景
デッサン講習会2期プログラムは『卓上モチーフデッサン』と『石膏像デッサン(2日間で1課題)』になります。『卓上モチーフデッサン』はモチーフの組み合わせや形の取り方などを中心にアドバイス。『石膏像デッサン』は2回で1課題、時間をかけて石膏像の形取りやタッチの重なりを行っていきます。
受講生にとって今後の制作のきっかけになれば幸いです。



現在、2期・3期のお申し込みや各回でのお申し込みも受け付けております。詳細はこちら//www.geijutsu.ac.jp/publics/index/61/#page-content)をご覧ください。


デッサン講習会~最終回~

2020-12-02
カテゴリ:ブログ,講習会
こんにちは!教員の佐藤です。
鍋美味しいですよね。
私は豆乳鍋が好きです。
さてさて。

***********
今日は今年初の企画となった『デッサン講習会』についてお話したいと思います。
ちょうどこの間の土曜日、11月28日が最終回だったんですよ。
課題は「静物デッサン」、3時間での制作です。
静物モチーフ
①回目の単体モチーフデッサンや②回目の卓上デッサンなどで伝えたことを活かしてもらえるといいなと思っていましたが、みな構図もよく、質感の出し方も工夫していてしっかりと仕上がっていました!
いつものように講評会をしたあとは、今回で最後になるので修了式を行いました。受講生の皆さんおつかれさまでした!
『デッサン講習会』について
この『デッサン講習会』は本校の教育活動の中で外部に貢献できるものはないかと企画をすすめ、開催に至りました。
 
美術科のある高校に進学したい・デッサン力を養いたい・始めてみたいけどどうに進めていいかわからない。そんな中学生に向けてステップアップのきっかけになるよう、各回にテーマを設定してなるべく分かりやすく伝えるように工夫しました。
 
月に1度3時間の講習のため、デッサンに必要な基礎的な対象の見方や、画材の使い方、形取りなどを中心に実習とアドバイスを交えながらの作品制作となりました。
本校でのデッサンの授業風景
第1回 卓上モチーフデッサン
第1回 卓上モチーフデッサン講評の様子
第4回 石膏像クロッキー
第5回 卓上モチーフ着彩
デッサンは本当に継続と経験が力になります。そして、1枚の中での気付きを次の作品に活かそうとすればするほど、のめり込んでしまう楽しさがあると思います。どこまでも描けてしまうし、どこまでも表現できてしまう、そんな深さがあります。
 
受講生の中には「美術に関わる仕事に就きたい」、「好きなこととして続けたい」と進路について話してくれた生徒もいました。自分の描いた作品を持ってきて来てくれた生徒もいました。そんなやり取りを受けてとても嬉しく思いました。少しでもお役に立てていたら幸いです。
 
自身の経験でもありますが、制作と長く関わっていくと、時には行き詰まってしまう時もあると思います。でも、最初に「描いてみよう!」とデッサンに対しての意識をもった制作は色んな発見があって楽しかったはず。そんな新鮮な楽しさを大切にしてほしいなと思っています。
 
 
そして一緒に参加してくれた在校生もおつかれさまでした。 講習会の片付けなど、お手伝いもしてくれてありがとう!

デッサン講習会④石膏像クロッキー

2020-09-18
カテゴリ:講習会
こんにちは。教員の佐藤です。
デッサン講習会も4回目となりました。
今回は石膏像クロッキーです!
 
このデッサン講習会、各回ごとに課題意図を分けている部分もあり、今回はそういった点ではいわゆるデッサンとはちょっと違います。
 
クロッキーは短時間のうちに形をとる描き方です。
何枚も描いていくと正確な形がとりやすくなってきます。
10~20分で1枚を毎日行うだけでも結構変わりますよ。(私は高校生の頃1日3枚描いてました。それでも1日30分程度でおこなえるので取り組みやすかった記憶があります。)
モチーフは手や身近なものでも大丈夫で、むしろ進学希望先の入試に実技試験がある場合、当日まで何が出題されるか分からないので色々描いて経験しておく方がいいと思います。目で見るだけの情報と紙に描くのでは記憶に残る情報量が全く違いますから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

明日のデッサン講習会は石膏像クロッキー!! これは楽しい回になりますぞ。

芸術工芸高等専修学校(@geijutsukougei)がシェアした投稿 -

▲本校インスタグラムより
 
さて、今回は石膏像をクロッキーしました。
 
美術室によく置いてある白い彫刻。これは様々な時代、国でつくられた彫刻作品の複製です。
彫刻としての美しさや描くうえで学ぶべきポイントもありますが、白い石膏でできた凹凸なので固有色や質感に惑わされずに光の方向を意識しやすかったり、立体的な捉え方もしやすいモチーフだと思います。
 
講習会ではクロッキー用紙にマーカーペンでクロッキーしました。
1枚に2回クロッキーをします。1回目のクロッキーの後に見比べる時間を作って、2回目の時は1回目に描いた形を上から修正して1枚完成させます。
 
前述したクロッキー本来の短時間で形をとるトレーニングもありますが、ある程度描いて形を見比べる意識付けでもあります。
デッサンを描く時にどうしても輪郭線が決まるまで描いては消すを繰り返してしまって形をとることに時間がかかってしまったり、端から部分的に仕上げて全体感がおかしくなってしまうなど(アカデミックな意味での)描き進め方を知らないとそうなりがちだったりします。
今回の方法だと1回目でマーカーの線をたくさん引くことになりますし、短い時間で全体像も入る。一度描いた絵とモチーフを見比べて上から形を修正していけば、どのくらい形がズレているのか見て理解して正確な形が引ける。
デッサンのプロセスとしても大切なところです。今後のデッサンでも活かしてもらえると良いなと思います。
講習中3枚制作して最後はお気に入りの1枚を講評しました。
全員の取り組みがしっかりと表れていますね。
思い切りよく線引けてます!

絵の上達は「気づき」をもって経験を重ねていくことで上達します。
デッサン講習会では、制作プロセスやモチーフの捉え方など「気づき」をもってもらえるよう受講生に伝えています。
受講生にとって今後の目標や長い制作に向けて「気づき」が形に繋がっていきますように。
学校法人愛泉会芸術工芸高等専修学校
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